赤ちゃんでも保湿をした方が良い理由
「皮膚のバリア機能を高めるため」「疾患リスクを軽減するため」この2つの理由から赤ちゃんでも保湿をした方が良いです。
皮膚のバリア機能を高めるため
赤ちゃんの肌は、大人に比べて非常に薄く、外部からの刺激に対する防御を担う「角質層(かくしつそう)」が未発達です。
生後2〜3ヶ月を過ぎると、皮脂分泌が急激に減少するため、特に乾燥が進みやすくなります。汗をかきやすい体質も加わり、汗の蒸発によって肌の水分が奪われることで、さらに乾燥が進行する恐れがあります。
疾患リスクを軽減するため
皮脂分泌が急激に減少する生後4ヵ月以降は、乾燥しやすくなるため皮膚のバリア機能機能が弱まります。
バリア機能が弱まってしまうと湿疹やかゆみ、赤みなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。また、湿疹からアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす原因となる物質)や細菌が侵入しやすくなり、アレルギーや感染症のリスクも高まります。
適切な保湿は乾燥や肌荒れの予防だけでなく、アレルギー疾患のリスクを軽減する可能性があるとも言われています。アトピー性皮膚炎の発症を防ぐ目的でも、新生児期からの保湿ケアが必要です。
赤ちゃんの肌荒れについて詳しく知りたい方は以下のブログをご覧ください。
赤ちゃんの肌荒れ完全ガイド。原因・種類から正しいケア、病院受診の目安まで徹底解説
いつから保湿ケアを始める?タイミングは?
保湿ケアは生後すぐから始め、次のタイミングでケアしましょう。
- 入浴後(特に重要。入浴後5分以内が理想)
- 朝の着替えのとき
- おむつ替えや顔拭きのあと
- 外出の前後
赤ちゃんの保湿は1日に2回以上の保湿が基本で、保湿剤はすみずみまでしっかり塗るのが大切です。
肌の状態によっては、さらに回数を増やしても問題ありません。
特に、入浴後の肌は急速に乾燥が進むため、皮膚のバリア機能の低下を防ぐためにも、入浴後や洗顔後すぐに保湿剤をたっぷり塗ることが重要です。
小学生頃まで保湿ケアを続けるのが望ましいとされており、大人になっても必要に応じて行うとよいでしょう。
保湿は隅々までしっかり!
部位ごとにしっかり保湿するようにしましょう。
▶ 顔
よだれを放置すると肌荒れの原因になることもあります。ひび割れた肌から食品が入り、アレルゲンになることもあります。
食事や授乳の前に口の周りをワセリンで保護すると効果的です。また、汚れた時は濡れタオルで拭くようにし、拭いた後は保湿するようにしましょう。
▶ 手足
肌のキメに沿って保湿剤を横塗りするのが効果的です。保湿剤は点々と置き、腕や足を包み込むようにつかんで横塗りをしましょう。
特に、関節のくびれは塗り残しをしやすい部分。関節のしわを伸ばしながらしっかり横塗りで保湿しましょう。
▶ 身体
おなかも背中もまんべんなく保湿しましょう。広い範囲に保湿剤を塗るときは、1カ所にまとめて置くのではなく、点々と数カ所に分けて置いて、指の腹でくるくると円をかくように塗りのばします。強くこすらないように注意しましょう。
赤ちゃんの保湿剤、種類や特徴は?
赤ちゃん向けの保湿剤は沢山出回っておりますので、どれが良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
保湿剤ごとに得意不得意がありますが、どの種類を選ぶとしても赤ちゃんのデリケートな肌を考慮して低刺激・無添加の製品を選び、香料やアルコール、着色料が含まれていないものを使用しましょう。
以下、保湿剤毎の特徴です。
| 種類 | 特徴 | こんなときにおすすめ |
|---|---|---|
| ローション(ミルク) |
|
夏・普通肌 |
| クリーム |
|
冬・乾燥肌 乾燥が気になるとき |
| オイル |
|
冬・乾燥肌 乾燥が気になるとき 部分ケア・マッサージ用 |
| ワセリン |
|
肌荒れ予防・仕上げの保湿 |
効果的な保湿剤の使い方
基本的に、塗り足りないことがほとんどですので「少し多いかな」と思うくらいのイメージで保湿しましょう。
具体的には、保湿剤を1円玉くらい(直径20mmぐらい)の大きさにしたものを、大人の手のひら2枚分の範囲に塗ります。優しく塗り広げ、肌に艶が出てティッシュがくっつく程度が適量の目安です。
また、ステロイド剤を使用している場合は、大人の人さし指の第一関節までしぼり出した量を、大人の手のひら2枚分の範囲に塗りましょう。
まとめ
赤ちゃんの健やかな肌を保つためには、毎日の保湿ケアが欠かせません。また、保湿剤と同様に、ボディソープ選びも重要です。最近では、敏感肌に特化しているようなボディソープも出回っておりますので比較してみましょう。
正しいスキンケアを習慣にし、赤ちゃんの肌を健やかに保ちましょう。
- 本記事の医師監修に関して学術部分のみの監修となり、医師が商品を選定・推奨している訳ではありません。
